真鍮は銅と亜鉛の合金で、別の名を黄銅やブラスとも呼ばれます。
「愚者の金」とも言われ、独特の金色が美しい金属です。
亜鉛の含有率が35%のものが一般的で、六・四真鍮の銅60%・亜鉛40%のものや、七・三真鍮の銅70%・亜鉛30%のものなどがあります。
含有率により色が違い、銅が多いほど赤っぽい金色になります。
柔らかめの金属で加工しやすく、古くから建築、船舶、家具などの様々な金物素材に使われてきました。
また、美しい色や光沢で、昔から美術工芸品や装飾品の素材として使われてきた歴史もあります。
金属アレルギーとは金属に触れていたときに、その金属が汗や皮脂などで溶けてイオン化し体内に入り込んで、次にそれと同じ金属に触れたとき、痒くなったり、かぶれたりといったような皮膚の異常が現れることです。
真鍮は金属アレルギーになりやすい銅と亜鉛の合金ですから、肌が敏感な方は注意が必要です。
その時の体調や、イオン化しやすい状態かどうかなど色々ありますが、初めは大丈夫でも何度も繰り返し触れることでアレルギーになることもあります。
ロジウムメッキのもので痒くなったことがある、Silver925のピアスが付けられない、24金は大丈夫だけど18金だとダメ、ヘマタイトのパワーストーンブレスレットで痒くなった。
こんな方は金属アレルギーを持っているかもしれません。
アレルギーは食物でも金属でも、治療して治るという病気ではありません。
アレルギーを引き起こす物質を遠ざけることで防ぐしかない体質的なものです。
おかしいな、アレルギーかな?
そんな風に思うことがありましたら、病院などでアレルギーの検査をして下さい。
アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が特定できれば、遠ざけておくべき金属と、触れても大丈夫な金属が見つかります。
大丈夫な金属の中にAg(純銀)があれば、当店のアレルギー対応作品が身につけられます。
真鍮は時間経過と共に、味わいのある独特の金古美色になっていきます。
この色は表面の銅の成分が酸化して酸化銅になり、皮膜ができることによる変色です。
元のピカピカの金色にしたい場合は、金属磨き用のペーストや研磨剤の付いた磨き布を使って、丁寧にお手入れすると表面が削れて中の金色が現れます。
ペーストはとても綺麗になりますが、細かい部分に詰まりやすいので、磨き上げた後に洗剤洗いが必要になることがあります。水に弱い石や柔らかい石が付いているときには使わない方がいいでしょう。
また、どちらの場合も、付いている石に黒い汚れが付きやすいので、石を擦らないように注意が必要です。
磨き残したところは時間経過と共に黒ずみが進んで、燻したような感じの風合いになります。これも真鍮の美しさの一面です。末永くお使いいただけたら嬉しいです。
真鍮作品ご購入にあたって
真鍮は素材の状態でも未使用品でも、商品画像に比べて地金色が金古美色に近づいている(酸化が進んでいる)場合がございます。
またアクセサリーを身につけていると、酸化皮膜の色が肌や服に青く色移り(付着)することがあります。
色移りは身体に害はありませんので、石鹸などで落として下さい。
金属アレルギーが心配なお客様は、直に触れないようにして下さい。
変色や色移り、金属アレルギーが気になるお客様は、真鍮作品のご購入はお控えくださいませ。