***エメラルド***


エメラルド

【エメラルドについて】

5月の誕生石・幸運・幸福・愛・清廉・第4チャクラ

エメラルドはアクアマリンやモルガナイトなどと同じベリルという鉱物の仲間です。
ベリルで緑色は他にもありますが、エメラルドは酸化クロムで緑色になったものをいいます。
エメラルドはクレオパトラも魅せられたと言われている、ベリルの中で一番価値を持った石です。
和名は翠玉(緑柱石)で、エメラルドという名前の由来は古代ギリシャ語の緑の貴石です。

クラックと呼ばれる内部的なヒビ、キズを含めた内包物が多いのですが、このひびやキズは結晶時にできたもので、内包物も実に多様で産出地によって特徴があるため、比重、屈折率などの条件と共に鑑別・識別などの貴重な要素とされ、天然である証明となります。

同じ緑色でも透明度がよく、ビロード質や照りを感じさせるものが、良いとされます。

エメラルドの採掘は、エジプトのクレオパトラ鉱山で紀元前2000年頃にはじめられました。既に採りつくされていますが、そこでは多量のエメラルドを産出したそうです。
現在の主な産出地は、コロンビア、ブラジル、ザンビア、ロシア、インドなどがあります。
中でもコロンビアは良質なものが採れ、世界のエメラルドの80%を占める量を産出しており、特にムゾー、チボール鉱山は、良質エメラルドの産地として名高い場所です。
他にアフガニスタン、パキスタンからも良質のものが採れています。

古代ローマ人はエメラルドを神の石と考え、偶像の目に用い、人々は目が疲れるとエメラルドをじっと見つめて、その疲れを癒やしたといわれています。




【エメラルド作品のお取扱いについて】

モース硬度が7.5~8でそこそこ硬めですが、衝撃を与えたり乱雑に着用したりすれば、割れたり表面に傷ができたりしますので優しくお取り扱い下さい。

光や薬品に対しては、オイルや樹脂、ワックスなどでトリートメント処理をされているものが普通なので、太陽光などに長期間晒したり、酸やアルカリなどに偏った薬剤は避けた方が良いでしょう。
高温や急激な温度変化は、どのように強靱なで石も苦手です。

お手入れに水や食器用中性洗剤が使用できますが、原液を付けたり、長時間浸けておくことはしないでください。
シルバー用の液体洗浄剤は使って良い石種を確認してください。

超音波洗浄は石が破損するおそれがありますので使用禁止です。また、いきなり冷たい水や熱いお湯に浸けることはしないで下さい。

洗った後は水分を良く吸い取り、風通しの良い日陰で良く乾かしてください。
純銀作品は変色を防ぐため乾燥後チャック袋に入れて保管をお薦めします。