アクアマリン
【アクアマリン】

勇敢・沈着・聡明・第5チャクラ

アクアマリンはエメラルド、モルガナイト、ゴッシェナイト、レッドベリル、ヘリオドール等と同じ、透明や半透明でガラス光沢のベリルという鉱物の仲間です。
その中でブルー系のものがアクアマリンで、ラテン語で『海の水』という意味があります。

青の色因は微量の鉄分ですが、原石は薄い緑色を呈しているものが多いので、通常は400〜450度の熱処理でブルー以外を取り除く色改善をしてあります。
また、産地によって微妙に色合いが違い、代表的なマリンブルーのアクアマリン、深みのあるマリンブルーのサンタマリア、半透明から不透明になったミルキーなどがあり、稀に緑色のグリーンアクアマリンと呼ばれるものもあります。

《サンタマリアアクアマリン》

高級カラーとして有名で、この名前がつくのはブラジルのミナス・ジェライス州の2箇所、サンタマリア・ド・スアスイとサンタマリア・デ・イタビラという限定でした。
しかし、ここからの産出が枯渇状態になった為、現在「サンタマリア」の名前がついていても、ほとんどがアフリカ産の「サンタマリア・アフリカーナ」です。産地が気になるときには確認した方が良い石です。

《ミルキーアクアマリン》

微細なチューブインクルージョンによって透明感を失い、彩りが濃くなり、 美しいミルキーブルーになったものです。

《アクアマリンキャッツアイ》

インクルージョンが規則的に入ると、ムーンストーンのような光の揺らめき(シャトヤンシー)が出るようになり、その中でもキャッツアイが出るものをアクアマリンキャッツアイと呼びます。
キャッツアイ・タイプは透明度が高く、チューブ状の内包物が微かに見える程度の「透明・クリアブルー」、ミルキーでチューブ状の内包物が肉眼でもある程度は確認できる「半透明・ミルキーブルー」などがあります。



【作品のお取り扱いについて】

光による退色があまりなく、モース硬度も7.5〜8ありますので傷も付きにくい扱いやすい石ですが、衝撃で割れることがあります。

お手入れは食器用中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを泡立てて、指の腹など柔らかいものでやさしく擦り、洗ってください。
シルバー用の洗浄剤も使用できますが、使って良い石種を確認してください。
超音波洗浄は石の破損のおそれがありますので使用禁止です。

洗った後は水分を良く吸い取り、日陰で乾かしてください。
純銀作品は変色を防ぐため乾燥後チャック袋に入れて保管をお薦めします。