AWはアーティステックワイヤーの略です。
当店ではアメリカのArtistic wire社の製品を使っています。

販売店にある説明によると、銅線や真鍮線などにカラー、エナメル、クリアなど特殊なコーティングがされた、ジュエリー用の高級カラーワイヤーです。

コーティングの耐久性が気になり、使用を控えてきたのですが、純銀よりもこちらをお選びになるお客様もいらっしゃるようなので、取り扱うことにしました。

AWステンレス

アーティスティックワイヤーにはステンレスもあります。上記と同じArtistic wire社の製品を使っています。

ステンレスのAWも普通のAWのようにコーティングされていますが、剥離しにくいようです。
とても硬く弾力があるので耐久性もありますが、手で曲げられる硬さのワイヤーですので、他のワイヤー同様優しいお取り扱いをお願いします。

ステンレスは水に強く、錆びにくく変質もしにくいので、一般的に金属アレルギーになりにくいということですが、全ての人に出ないというものではありませんのでご了承ください。

AW作品のお手入れ

柔らかい乾いたジュエリークロスで軽く拭ってください。
表面に砂やホコリが付いているときには、それらを払ってから拭って下さい。

研磨剤の入ったジュエリー用磨き剤、研磨剤や薬剤の付いたジュエリークロス、液体洗浄剤、超音波洗浄機、ブラシなどの硬いもの、ざらざらしたものでは磨かないようにして下さい。
アルコールや溶剤などはコーティングが溶けるおそれがありますので使わないで下さい。

たくさんの色がありとても美しく、皮膜があるので金属アレルギーにも優しいAWですが、素材の性質上半永久的というわけにはいきません。

純銀や真鍮などの表面加工がされていない地金素材に比べ、長期の使用には耐えられない素材です。

純銀や真鍮等は磨けば美しさが戻りますが、AWはコーティングが取れてしまうので艶がなくなっても磨けません。

制作過程で一番外側の透明皮膜が薄く剥げることがあります。
使用状況によりますがすぐに透明皮膜がなくなることや、夏場の汗などですぐに変色することがあります
また、数年で内側の被膜までが薄くなったり剥がれたりし、基材の銅や真鍮が剥き出しになる場合があり、作品自体の破損が無くても美観が損なわれることがあります。

変色や皮膜劣化後の金属アレルギーが気になるお客様はご購入をお控えくださいませ。